Samsung vs. Apple——特許ポートフォリオ競争の現局面(2026年)

米国特許取得数競争において、Samsungが圧倒的な優位性を拡大している。2025年、Samsungは米国での特許取得件数で4年連続の1位となり、その地位をさらに強固にした。一方、かつての知財戦略の有力企業であったAppleの取得件数は大幅に減少し、業界内での相対的な地位低下が明らかになっている。

Samsungの全世界特許保有件数は464,205件に達し、技術分野全体で圧倒的多数派である。米国に限定しても、2025年の米国特許取得件数は7,054件で、4年連続1位を達成している。

これに対してAppleはどうか。2025年のAppleの米国特許取得件数は2,722件で、前年の3,082件から12%減少した。取得件数の減少により、Appleは米国特許取得ランキングで6位まで転落している。

この差がなぜ生じたのか、戦略的背景を分析する必要がある。Samsungは半導体・ディスプレイ・バッテリー・通信技術など、複数の技術領域で同時並行的に出願を進めている。特に最近では、AI・機械学習関連の特許出願に積極的に投資している。

Appleの戦略はこれと異なる。Apple特許戦略はコアテクノロジーへの選別的投資に重点を置いており、デバイス統合・ユーザー体験・エコシステム構築に関わる技術に集中投資する傾向が強い。数よりも質やスコープの広さを重視する立場だと言える。

業界内での企業戦略の多様化を見ることが重要である。Samsungのように数と量の追求戦略を採る企業、Appleのように選別的投資戦略を採る企業、さらには新興企業による急速な特許出願拡大——こうした複雑な競争環境が成立している。今後の注視点は、Appleが特許戦略をどう転換するかである。AI技術への投資拡大に伴い、Apple特許出願数が反転増加に転じる可能性もある。

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パテント探偵社 編集部

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