連邦巡回控訴裁判所、海洋用エアコン特許事件でITC判決を支持——複数クレームが先行技術で無効と確定

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米連邦巡回控訴裁判所(CAFC)は2026年4月、海洋用エアコンシステムの特許侵害事件でITC(国際貿易委員会)の判決を支持し、複数の特許クレームが先行技術により無効であることを確定させた。

ITCの事件番号は337節(輸入品に関する不公正な行為)に基づくもので、Citimarine社およびその他の被告企業が海洋用エアコン製品の輸入によって同社の特許権を侵害していたかが争点だった。

CAFC判決により、問題の特許の複数クレームが先行技術により予期されていたもの(anticipation)と判断され、無効となることが確定した。裁判所はこのほか、残存するクレームについても侵害が成立しなかったと判断している。

この決定は、米国が輸入品の知的財産侵害事件を扱う際の法的フレームワークを示す重要な判例となる。特に337節事件では、ITC行政法判事(ALJ)の判断がCAFC段階で通常かなりの尊重を受けるが、本件ではクレーム解釈と先行技術評価の双方でITC判断が維持された。

海洋機器メーカーが出願する特許群の中でも、エアコンなどの環境制御システムはすでに既存技術が成熟している領域であり、本判決は特許適格性と新規性の閾値の厳しさを改めて浮き彫りにしている。

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パテント探偵社 編集部

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