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特許解説

特許・商標・著作権・意匠——4つの知的財産権の違いを実例で整理する

特許・商標・著作権・意匠の4つの知的財産権は保護対象・存続期間・登録要否・根拠法が異なる。スマートフォンを具体例に、1つの製品に4種類の権利が重なる構造を根拠条文とともに解説する。
特許解説

特許とは何か——発明を「独占権」に変える制度の仕組みと存在意義

特許権とは何か。特許法2条・68条が定める独占的実施権の本質、20年の存続期間の根拠、新規性・進歩性・産業上利用可能性という3要件、そして出願から登録までの流れを制度の根拠とともに解説する。
コラム

スタインウェイのピアノ特許はとっくに切れている——それでもブランドが揺るがない理由

スタインウェイ&サンズが保有するピアノ製造技術の多くは、19世紀後半から20世紀前半にかけて特許化された。弦の張り方、響板の形状、リムの製造法——これらの主要特許はすべて、現在では存続期間が満了している。法的な独占期間は終わり、誰でもスタイ...
コラム

「色」を商標登録する——ルクルーゼのオレンジと色彩商標が成立する条件

特定の色を商標として登録し、競合他社の使用を排除することは可能か——この問いに対して米国連邦最高裁が肯定的な回答を与えたのは1995年のことである。それ以来、ティファニーブルー、UPSブラウン、クリスチャン・ルブタンの赤いソール、そしてル・...
企業分析

村上隆が「アート」と「知財」を意図的に組み合わせる理由——商標・著作権・ライセンス戦略の解剖

村上隆は現代アーティストとして国際的に認知されているが、同時に知的財産を事業の基軸に据えた経営者でもある。村上が設立したKaikai Kiki Co., Ltd.は、Mr. DOBや「お花(Flower)」をはじめとするキャラクターの商標を...
企業分析

バーキンは「形」ではなく「全体観」で守られる——エルメスのトレードドレス戦略と模倣品訴訟

エルメスのバーキンバッグは、世界で最も認知されたラグジュアリーハンドバッグのひとつである。しかしその法的保護は、特許でも意匠権でもなく、「トレードドレス(商品外観)」という概念に依拠している。バーキンの形状・素材・金具の組み合わせが、消費者...
企業分析

フェラーリ・ポルシェ・ジープ——クルマの「形」が商標になる条件と各社の権利化戦略

自動車メーカーが「形」そのものを知的財産として保護する時代が来ている。フェラーリのフロントグリル、ポルシェ911のシルエット、ジープの7スロットグリル——これらはいずれも、意匠権や立体商標として複層的に権利化されている。クルマの「外観」が商...
コラム

AGI時代の知財制度はどう変わるか——AI発明・AI著作物・規制の交点

人工汎用知能(AGI:Artificial General Intelligence)の時代が近づくにつれ、知的財産制度は根本的な問いに直面している。「発明者」「著作者」という概念は、人間が創作・発明の主体であることを前提に設計されている。...
企業分析

ギブソンが「ギターの形」を商標登録しようとした15年——3D商標と立体形状保護の限界

15年以上の訴訟を通じて、ギブソンは自社の象徴的なギター形状——レスポール、フライングV、エクスプローラーの形状——を商標・トレードドレスとして保護しようと試みてきた。2025年3月に実施された再審判により、ギブソンは形状商標の一部について...
企業分析

MetaのLlama戦略が変えた競争規則——オープンソースAIという知財戦略の本質

MetaがLlamaシリーズを「オープン」な形で公開した決断は、AI業界の知財競争に構造的な変化をもたらした。「オープンソース」という言葉は技術者には馴染み深いが、AI・知財の文脈ではその定義・範囲・法的含意が大きく異なる。本稿では、Met...